てくてく日:2025/05/08
ゴールデンウィークも終わり、世間には日常が戻ってきた頃。
期間中わたしの休みはたったの1日。ようやく迎えた久しぶりの休日。
天気も気分も上々。朝もスッと目が覚めた。
今日は、ずっと行きそびれていた山に向かうことに。
広島市の北部にある「滝山」。熊や猪の目撃情報もあり、なかなか踏み出せなかったけれど…
装備を整えて、いざ出発。
のどかな里山の風景、倒木、ダニ、そしてスズメバチ。
自然の洗礼に少しだけヒヤッとしながら、春の静かな山歩きを楽しんできました。
この日記が、あなたの旅のきっかけやヒントになりますように。
道の分岐や立ち寄ったお店の写真もあるので、よかったらのぞいてみてね。
てくてく場所
滝山
〒731-1171 広島県広島市安佐北区安佐町小河内
距離 21.0km 登り 1,035m 下り 1,033m
アクセス
県道177号線を広島方面から加計方面へ。
太田川沿いを走り大川橋に差し掛かったら手前の道を左折。
間野平集落にある中国電力間野平発電所先の路肩にスクーターを停めさせていただき登山口までしばらく歩きました。
登山口近くまで車で行くことも可能。
その場合、国道191号線を広島方面から加計方面へ。
太田川沿いを走り小浜バス停を過ぎた交叉点を右折して県道38号線へ。
平バス停手前の路肩に車を停めるスペースあり。
その先も車で行くことはできるが道が細いのでおすすめしません。
久々の休日に挑む山行 ― 滝山へ
ゴールデンウィークも終わり、世間には日常が戻る。期間中、休みが1日だったこのわたし。
満を期して、ようやく休みが始まる。
連休ではないけどね。
ということで今日は久しぶりのお休み。
天気も良い。
気分も良い。
朝も目が覚めた。
いろいろある山行計画の中から、行き渋っていた山行を決行することにした。
挑戦する山は、広島市の山を歩くシリーズの中にある滝山。
広島市の中でも中心街から離れた北部の市境にある山。熊や猪など獣の目撃もあるような地域の山だ。
今年は春先から熊の話題をよく耳にする。
熊の活動状況が例年とは違う様子。
こうしたこともあり、足が遠のいていた。
しかし、いつかは登りたい。
まあ大丈夫だろう。その一念で自宅を出発する。
間野平から黒瀬集落を経て登山口へ
朝の5時前にスクーターで出発。
7時半過ぎ、太田川沿いの間野平集落の道路の路肩に到着。
スクーターであれば滝山登山口の間近まで行くことができる。
しかし、間野平集落から登山口までは歩いて約2時間。
なぜそんな場所にスクーターを停めるのか。
それは赤線繋ぎをしたいからだ。
遠くまでやって来て山だけ登って帰るのはもったいない。
せっかくなら山の周辺も楽しみたい。
歩いてみないと見えないものもあるからね。
山登りのための装備を整えて出発。
しばらく太田川沿いの車道を歩く。
雄大な太田川。
川を流れる水の音が耳に心地良い。
橋を渡り小浜集落へ。
支流の小河内川沿いを歩いていくと、水場を発見。
「杉山の水」と呼ばれる水で、慰霊祭に献水されたこともあるそうだ。
少し水をいただく。
さっぱりとした飲み心地。
ありがとうございました。
平バス停から主要道路を外れ、滝山登山口のある黒瀬集落へ向かう。
標高が徐々に上がっていくが、どこまで歩いてもポツポツと民家がある。
その道中、「水車の里へどうぞ」という看板が現れる。
民家の方が整備されているらしく、庭先が登山者の休憩場所になっている。
ありがたい。
そこから少し進むと車道が終わり、未舗装の林道へ。
いよいよ登山開始だ。
倒木と笹薮の先、滝山の山頂へ
林道を歩いていくと、「滝山登山口」と書かれた立て看板が。
だが、そこはプチ藪化した場所。
踏み跡があるので、間違いなさそうだ。
植林帯を進んでいくと、やがて倒木が増え、沢による登山道の崩壊箇所も出てくる。
倒木を越え、くぐり、沢を渡り、無理な姿勢で登り続ける。
途中、立派な石組みが現れる。
生活の痕跡か農作業の名残か。
こんな場所にも人の手が入っていたことに驚かされる。
さらに進むと、滝山山頂方面と鉄塔展望地方面の分岐へ。
山頂まであと500m。
倒木はなくなり、膝下程度の笹薮が続く。
踏み跡は明瞭。
アップダウンを繰り返して滝山山頂に到着。
ふ〜、着いた。だが展望はほぼ無し。
鉄塔展望地でお昼ごはんとダニチェック
山頂から分岐へ戻り、鉄塔展望地へ。
600mほど進むと付近の山並みが見えるポイントに到着。
鉄塔の足元に腰掛けてお昼ごはん。
そのとき、ゲイターに違和感。
なんとダニが……。
指で弾くと、1匹、2匹、3匹…10匹以上。
ズボンや靴、リュックも念入りに確認。
マダニではなさそうだが気持ちが悪い。
その後、お昼を終えて下山を開始。
もちろん倒木と再会。
無理な体勢を繰り返しながら登山口へ戻る。
スズメバチまで登場…最後まで油断できない山行
登山口に戻ったあと、車道で再度ダニチェック。
ゲイターにまたもや1匹、2匹、3匹……。
靴の中にも1匹発見。
全身を確認してからスクーターへ戻る。
だが、最後の試練が待っていた。
スズメバチがスクーターの周りを飛んでいる。
マフラーの穴、ハンドルカバー内に入ろうとする。
手拭いで応戦し、なんとか撃退。
今日は獣の遭遇はなかったが、ダニとスズメバチに翻弄された一日。
気をつけなければ。
そんなこんなの山登りでした。
てくてく行程
出発地点・間野平集落の風景

太田川沿いの路肩にスクーターを停めさせていただき赤線繋ぎを兼ねてこれから歩いて登山口に向かいます。

しばらく車道歩きです。
橋を渡りま〜? んっ! ぢ、地獄橋!?
なんちゅう名前の橋じゃ!

橋を渡って太田川の対岸に向います。

山間の集落は田植えの季節。
日本の原風景ですなあ。

道路沿いの水場。
杉山の水と呼ばれ原爆慰霊祭の献上水として利用されたことがあるらしい。
少しいただいてみます。
癒やされます。

集落の掲示板。
五つの貼紙の内ふたつが熊情報とは… 恐ろしい。

これから登る滝山への分岐ポイントに到着。
平バス停が見えたら手前の橋を渡りましょう。
この先に水車の里という所があるようだ。
黒瀬集落の道中と水車の里

かなり登ってきましたがどこまでも車道が続いてます。
この辺りは黒瀬集落。
ほとんどが廃墟のようだけどまだこの先にも家があるのかなあ。

ありました。
黒瀬集落に残る廃屋。
かつてはここで賑やかな家族の営みがあったんだろうなあ。

水車小屋だ!

その先に水車の里。
地元の住民の方が整備されているようですが留守でした。

水車の里からの眺め。
今は雑木で覆われた山肌だけどかつては畑や田の見える景色だったんだろうなあ。
登山口〜倒木地帯の登山道

この先に最終民家。
結構新しい。
まだ暮らしておられるのかなあ。
左手奥に登山口に進む道があります。

草の伸びかけた林道沿いに滝山の登山口発見。
見落としそう。
それでは参ります。

この石組みは何の跡かな?
集落の方の墓所の跡かな?

登山道は植林帯の中を進みます。

管理される方がいないのか倒れた木が放置され苔むしている。
この先も倒木多し。
跨いだりくぐったり大変だ。

なんだか幻想的。
生命の生と死を感じる光景だ。

登山道が倒木で崩壊しているところも。
分かりにくいですが細い沢を渡渉しながら登ってます。

なんと!
こん山深いところまで石組みが。
現代と昔の人は生活スタイルが全く違ってたんだろうなあ。

滝山山頂と鉄塔展望地の分岐ポイントに到着しました。
とりあえず滝山山頂へ。

滝山山頂までは膝下丈の笹薮が続いてます。
踏み跡はしっかりしてるので迷うことはありません。
滝山山頂と展望地

滝山山頂に到着。

山頂からの展望はほぼ無し。
ということで…

分岐ポイントまで戻りせっかくなので鉄塔展望地まで行ってみましょう。

おっ!
視界がひらけたぞ。

鉄塔越しの展望。
送電線が向かいの山へと延びている。
ここでお昼ごはんにします。
よっこらしょ。んっ!
ゲイターに動くものが。
ダニだ!
1匹、2匹、3匹… 何匹ついとんじや。

とりあえず駆除しました。
噛まれてなければいいが。
気を取り直して鉄塔の足元に腰掛けお昼ごはんにしまょう。
下山後のダニ点検

では下山します。
進行を妨げるようにたつ枯れた大木。

滝山山頂方面と鉄塔展望地方面の分岐ポイントに戻りました。
黒瀬集落に向けて下山します。

再び荒れ気味の登山道を歩き登山口まで下りてきました。
ダニチェックを使用するだに。

ゲイターに取り付いているダニ。
マダニではなさそうだがどちらにしても気持ち悪い。

道路脇な空き地にシャガの花がたくさん咲いてました。

太田川まで戻って来ました。
あと少し。

暫く車道歩きをしてスクーターを置かせていただいている路肩まで戻りました。
やれ帰って全身のダニチェックだに。
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