てくてく日:2024/08/09
今年の夏、夫婦で向かったのは島根県の三瓶山。
ひとりで遊び回ってばかりいたわたしが、久しぶりに妻と一緒に歩いた山旅です。
男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山をぐるりと結ぶ「お鉢巡り」に挑戦。
メマトイとアブに悩まされながらも、天空のお花畑や火口展望台の絶景に励まされ、無事に歩ききった一日を、ふんわり振り返ってみます。
てくてく場所
島根県太田市、飯南町 【三瓶山】
距離 12.4km 登り 1,177m 下り 1,172m
てくてく感想
久々の夫婦登山は三瓶山へ
夏になり暑い中ではあるが遊び回っている。
しかしどこへも妻を連れて行っていないなあ。
ひとりで遊び呆けるのもいかがなものか。
今後のスケジュールにも影響が出かねない。
今日は休みが一緒。
以前からお互いに行ってみたいと言っていた三瓶山に登りに行くことにした。
どうせなら三瓶温泉に浸かり美味しいものも食べたいしね。
ということで三瓶温泉辺りの空き地に車を停めさせていただき女夫松登山口から登山を開始する。
お鉢巡りスタートと虫たちの襲撃
三瓶山に登りに来た目的は山域を構成している男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山の山頂を結ぶ稜線を歩くお鉢巡り。
そのためまずは稜線に向けて登山道を登る。
が、その登山道でメマトイとアブが容赦なく襲ってくる。
下山するまでに何か所アブに噛まれたことか。
虫嫌いの妻は半ば半狂乱状態で稜線へ。
やれやれである。
とりあえず孫三瓶山の山頂に到着してお鉢巡りを開始する。
転倒・流血・そして続行
開始早々険しい勾配の登山道を下っていたところアブやメマトイに気を取られたわたしは足を取られて尻餅をつく。
うまく手を付けず手首から出血。
すぐに応急処置。
劇場型溶連菌が気になるからねえ。
大事ないので女三瓶山に向う。
女三瓶山に行く途中に観光用リフトの乗り場がある。
わたしも妻も意気銷沈気味。
しかし太平山からみた三瓶の山々に心を動かされお鉢巡りを決行することに。(写真はこちら)
気をつけてね。
天空のお花畑と男三瓶山
その後、女三瓶山に到着。
男三瓶山がよく見えてきた。
三瓶の山々は火山活動で生まれた溶岩ドームからなっているらしい。
どの山も山頂に近づくにつれ登山道の勾配がきつくなる。
男三瓶山へ向かう稜線もそうだ。
しかしそんなことを忘れさせるほどの美しさがその後現れる。
天空のお花畑。
いろいろなお花が男三瓶山山頂付近の草原を彩っている。
陽の光も刺してキラキラと輝いている。
暑いが最高!
そして男三瓶山の山頂に到着する。
景色を眺めることはできるかを若干ガスがかかっている。
でもいい眺め。
三瓶山はそもそも火山。
噴火口を眺めるため展望所へ移動してみる。
スケール感タップリの眺めだ。
ビールを飲みながらしばし景色を堪能する。
最後の難所と完歩の喜び
その後子三瓶山へ。
ここからがまた大変。
急峻な登山道。
さらにゴロ石が追い打ちをかけなかなか先に進めない。
そこでまたもやわたしは尻もちをつく。
散々である。
下りたかと思えばまた急勾配の登山道の登り返し。
まるで人生の縮図だ。
子三瓶山に到着。
これで三瓶の山々は全クリア。
あとは孫三瓶山まで歩きお鉢巡りを完歩するだけだ。
最期の力を振り絞り孫三瓶山へ。
同じくゴロ石混じりの登山道を下り再び登り返す。
しかしこれまでと違うところは風が吹き始めたところ。
助かります。
そしていよいよ孫三瓶山へ。
やったー。
お鉢巡り完歩だ。
なかなか歩きごたえのあった三瓶山。
来年職場の山に登る会のメンバーと大山に登った次は三瓶山に登ってお鉢巡りをしたいねと話していたがいかがなものか。
まあ、ぼちぼち考えてみましょう。
そんなこんなの山登りでした。
つづく。
てくてく道のり
女夫松登山口からスタート

今日は久しぶりに妻と山登りにやって来ました。
三瓶温泉近くの奥の湯バス停付近に車を停めさせていただきました。
それでは張り切って行って来ま〜す。

登山口まで車道を歩きます。
車道脇の側溝は三瓶温泉の温泉成分のためか錆色に。
触ってみるとほのかに暖かい。
期待感アップ!

はい、マンホール。
温泉地らしいデザインだ。

登山口が見えてきましたぞ。
いよいよ三瓶山に取り付きます。

女夫松登山口に到着。それではよろしくお願いしま〜す。

今日は三瓶山名物のお鉢巡りをするので、とりあえずは三瓶山の稜線まで登ります。
心地の良い森の中だけどメマトイとアブが執拗に飛んでくる。

登山道脇にある休憩所。
登り始めて間がないけどこんなところで休む人いるのかなあ。
装備を確認するのかなぁ。

この辺りから登山道の勾配が急になってくる。
メマトイとアブに襲われ、妻は半狂乱状態。
休むことなく稜線に向けて駆け上がる。

ハー、ハー。
視界が開けてきたぞ。
もうすぐ稜線かな?

おーっ!
あれに見えるのは男三瓶山と子三瓶山か!?
少し感動。
孫三瓶山でお鉢巡り開始

とりあえず孫三瓶山の山頂にたどり着きました。
それではこれからお鉢巡りへ。
ここまで急足で登ったので体力が… 歩ききれるかなあ。反時計回りに歩きます。

まずは女三瓶山に向かうためその前にある太平山へレッツゴー。

荒々しい岩肌の登山道を下ります。
あっ! 尻もちをついたときうまく手を付けず手首をリストカット。
血がっ!
大丈夫。かすり傷でした。やれやれ。

ヤマジノホトトギスに慰められながら登山道を下って行きます。

どうにか孫三瓶山を下って来ました。しばらくは歩きやすい登山道。ホッとするひととき。

視界が開けて来ましたぞ。
もうすぐ太平山かな?

太平山に到着。
暑くて汗で服がびしょびしょ。おまけにわたしは怪我。妻はアブに襲われ半狂乱状態。
このままお鉢巡りはできるのか。
この先に観光用リフトがあるのでこのまま進むかそれとも下山するか少し休んで考えよう。

とりあえず太平山の山頂で記念撮影。

おっ!
お鉢巡りで縦走していく山々が見える。
右から女三瓶山、男三瓶山、子三瓶山、そして孫三瓶山だ。

太平山山頂からのぞむ中国山地の山々。
ガスがかかっており少し残念。
さあこれからどうする。
女三瓶山への道のり

私も妻もまだまだ元気。
なので、とりあえず女三瓶山に向かいましょう。

女三瓶山の登山道は観光用リフトを使って上がってくる観光客のことを考えてか石畳になっている。
まあいくらか歩きやすいが…

少し登っていくと普通の山道になるので、
観光客の皆さんはサンダル履きでフラ〜っとは登らないでね。

登山道脇のカワラナデシコ。
ピンクで可愛い。

雪の重みで根の近くがグニャリと曲がったまま育ったブナの木。
すごい生命力だ。

そろそろ女三瓶山の山頂かな?

あっ!
ホタルブクロ発見。
かわいい。

こんどはノアザミだ。
ショッキングピンクの花がキュート。

さあもうすぐ女三瓶山の山頂だぞ。

女三瓶山の山頂に到着。
今日は平日のためかここまで誰にも会わなかったけど太平山に人影が見える。
皆さん楽しんでくださいね。
暑いけど。
あっ! あとアブもいるけど…

地図場では女三瓶山の山頂はもう少し移動した箇所にあるよう。。。
なので辺りをウロウロ。
ここが山頂かな? わからん。

では男三瓶山に向かいますぞ。
山頂に近づくにつれて急登になるらしい。
どうなることやら。
とりあえず行ってきま〜す。

オミナエシの花。
よく聞く花の名前だがこんな花だったんだ。
黄色くて綺麗。

森の中を快適に歩いてます。
アブさえいなければ…

登山道の勾配が徐々に急になってきましたよ。
っていうかロープがなけりゃあ登れないところも。

妻よ頑張れ。
アブじゃなく足元を見て!

女三瓶山から男三瓶山の稜線上にある兜山を通過。展望はなし。
男三瓶山の天空のお花畑

ますます険しくなる登山道。
嫌いではない。

何だここは。
今までとは様相が異なる。
木々もなく登山道は砂礫で覆われている。
ここは何だ! 知らん。

ツリガネニンジン。
人参だけに根っ子の形は人参のような形なんだろうか。

ユートピアに到着。
何故にユートピア?
景色がいいからかなあ。

男三瓶山の山頂に近づいてきましたよ。

ケルン越しの子三瓶山と孫三瓶山。絶景かな。

ヤマハココの小さな可憐なお花。

木の根を足掛かりにロープを使って登るワイルドな登山道。

フシグロセンノウ。薄オレンジ色の可憐なお花。

男三瓶山の噴火口側の山肌は木々が少なく荒々しい。
三瓶山は活火山らしい。

荒々しい景色を眺めたあとは美しい花畑。
もう少しで山頂じゃ。

天空のお花畑じゃあ。


いよいよ男三瓶山の山頂だぞ。
男三瓶山登頂

三瓶山のお鉢巡りの最高峰。
男三瓶山の山頂に到着。
標高は1126m。
いい風呂って覚えてくださいと何かに書いてたなあ。
下りたら温泉だ。
山頂からの景色を見に行こう。

こんなところへお社が。
お邪魔してます。

男三瓶山の山頂から北側の眺め。
微かに日本海が見える。
日御碕も見えるような。

こちらは西側の眺め。
広大な山域。

コチラは東側の眺め。
ガスって無ければ大山が見えるはずなんだが。

ガスってたが景色が見えないほどじゃなくて良かった。
展望所に移動してお鉢の中の火口を見に行こう。
火口展望台とビール休憩

展望所から見たお鉢の中。
三瓶山の火口だ。
火口には水が溜まり、室の内池というらしい。

ここいらで先日妻のママ友にいただいたビールでカンパーイ。
至極幸せ。

さあ、ひと休憩したんで続いて子三瓶山に向かいましょう。
しばらく草原の中を気持ちよく歩きます。

あちらこちらでで咲いているオニユリ。
目を楽しませてくれます。

子三瓶山に向けて下っていきますよ。

男三瓶山から子三瓶山に向かい登山道を下ってます。
が、勾配が急なだけでなくゴロ石がたくさんあり足を取られる。
あっ! 岩に足を取られ尻もち。
左手の指を負傷。折れたあ! 応急処置。
大丈夫。かすり傷でした。

やっと登山道を下って来ました。
やれやれ。

子三瓶山が近づいてきたけどまた登るんだなあ。
しかしなんとも言えない景色に感激。

男三瓶山から子三瓶山の稜線上の赤雁山通過。
子三瓶山へ

では子三瓶山に登ります。
しかし暑いなあ。水分も少なくなってきたので大事に飲まなくっちゃ。

ふ〜。
もうすぐ子三瓶山の山頂だ。

子三瓶山の山頂に到着。
これで三瓶山の全山コンプリートだ。
あとは孫三瓶山まで歩いてお鉢巡りを完歩するだけ。
頑張れ俺。頑張れ妻よ!
最後の力で孫三瓶山へ

ということで孫三瓶山に向かいます。

これまで歩いた三瓶山の稜線が見える。
とりあえず子三瓶山と孫三瓶山の鞍部まで下ります。
状況がよく見えるだけに気が滅入る。
しかしあともう少し。残りを楽しもう。

子三瓶山と孫三瓶山の鞍部にあたる風越に到着。
暑いので風よ吹け〜と願ったらそよそよと風が吹き始める。
少し癒された。
よし。最後まで気を抜かないで歩きとおすぞ。

男三瓶山から足場が悪かったので木段が助かる。

登山道を覆う木が無いので暑い。冬場はいいだろうなあ。

孫三瓶山の山頂が見えてきたぞ。
あと少しだ。
祝福の風も吹き出した。
最高だ!

孫三瓶山の山頂に到着。
いや~お鉢巡り完歩しました。
男三瓶山の山頂にはガスがかかっている。
1時間遅く出発してたら山頂からの景色が見れなくなっただろうなあ。

いろいろあったお鉢巡りでしたが楽しゅうございました。
それじゃあ温泉に浸かりに下山しましょう。
しかしこのルートはメマトイとアブが多い。
手を振り回しながら下山。

メマトイやアブと闘いながら何とか下山してきました。
下山中くたびれ果てたわたしたちを朝誰が休むんだろうと思っていた休憩所が癒やしてくれました。
それでは行くぞ。
温泉、温泉、温泉。

場所は300名山を一筆書きで歩いた田中陽希さんも泊まった湯元旅館(太田市観光サイト 外部リンク).
2018年の大地震で旅館は半壊。
かけ流しの温泉が湧き続けていた様子に女将さんが勇気をもらい今は蕎麦カフェとして営業しているそうだ。
温泉に浸かってあと三部名物の三瓶そばとわさびご飯をいただくぞ。

三瓶温泉の源泉からも近いらしく温泉成分により赤茶けた水受けがなんとも言えない期待感を感じさせる。

が、今日は貸し切りのためおやすみでした。
残念。
ならば三瓶温泉の公衆浴場である鶴の湯が近くにあるので行ってみよう。
人が多いくなければいいけれど。

鶴の湯に到着。(鶴の湯 外部リンク)
ザ・公衆浴場って感じが素敵。

建物の周りには風鈴がかけられ涼しさを演出。いいねえ。チリンチリ〜ン。

いや〜いい風呂だった。
それでは温泉街を歩いてお土産を買って帰りましょう。

日高恵比寿堂さんへお邪魔します。
何があるかな?

もなかに湯の花まんじゅう。三瓶そばまんじゅうかあ。
冷蔵庫にふんわりプリンなるものもあるなあ。妻にふんわりプリンを買って親にそばまんじゅうを買って帰ろうかな。

今日のニャンコ。
三瓶の温泉街で昼寝する子猫ちゃん。
眠たいだニャ〜ン。

いろいろありましたが無事に戻って来ました。
温泉にも入れて良かった。
三瓶グルメの三瓶そばが食べられなかったのが少し残念かな。では帰りま〜す。

おまけ。お昼ごはんを食べてなかったのでお腹空いた。
ということで三瓶北の原にあるハンバーガー屋さんで三瓶グルメの三瓶バーガー(三瓶バーガー外部リンク)外部リンクをいただきました。
ジューシーで食べ応えバツグン。
ごちそうさま。